温度域による区分
鍛造は、成形される被加工材の性状、形状によって、異なる温度域を利用します。温度域にはその温度によって、冷間・温間・熱間があります。
そして、冷間鍛造を行うフォーマーを「冷間フォーマー」、温間鍛造は「温間フォーマー」、熱間鍛造は「熱間フォーマー」と呼称しています。
【冷間鍛造】
冷間鍛造は室温での加工となり、加熱装置、冷却装置は使用しません。
金型・製品に供給するクーラントオイルは、押出し、穴あけなどの成形に応じた添加剤を多用することに大きな制限はありません。
常温による加工のため、変形抵抗は大きいですが、寸法精度が良好で、ニアネットシェイプが可能です。
温度域による区分 1
【温間鍛造】
温間鍛造は、通常300~800℃の温度域に被加工材を加熱する加熱装置が必要となります。
但し、加熱温度は“素材の特性”“求める形状”等によって異なります。温度によって加熱装置も異なり、抵抗加熱器、もしくは、誘導加熱器が使用されます。
素材加熱温度が高い場合、素材に接する機械部品・機構部に冷却対策を施す場合があります。
温度域による区分 2
【熱間鍛造】
熱間鍛造は、通常の温度域は1,000~1,250℃です。
加熱装置には、一般的に高周波誘導加熱装置が用いられます。
材料送り部分、材料ガイド部、圧造部には外部冷却装置で冷やされた冷却剤が各機構に循環使用されます。冷却剤には冷却能の高い水に防錆剤・防腐剤などが添加されます。
素材を高温に加熱するため、変形抵抗が小さくなります。
温度域による区分 3
これら鍛造温度は、対象とする製品の大きさ、材料の種類、材料の変形抵抗や変形能、設備の制約、製造数量の多少、競合するプロセスとのコスト比較など、種々の因子を考慮して決めなければなりません。