先輩の声

開発技術

遠藤 信幸

技術部

課長遠藤 信幸

Q1:技術部の仕事内容を教えて下さい。
A1:出来上がった機械の試運転を行い、問題があったら対策を講じ、機械を納めるお客様への技術指導を行うというのが一つ。また、お客様が困っておられることへのアドバイスといったコンサルティング的な業務も担っています。
お客様は、フォーマーを使って求める形状の製品を作りたいと考えておられます。そのためには、機械(フォーマー)そのものだけではなく、金型、材料、オイル、温度など様々な要素、条件が絡んでくるので、それらを勘案して、必要があれば機械の改造を考案したり、機械を取り巻く要素と機械をマッチングさせるのが技術部の仕事です。機械メーカーの中で、機械を作るというハード面を請け負うのが製造部だとしたら、技術部はソフト面を請け負っていると言えるでしょうか。
Q2:どんな人材を求めておられますか?
A2:機械とか金型、鉄などに興味をもってくれる人ですね。工学的な知識も必要な仕事ですが、知識に偏るのではなく、現場主義で、興味を持ってどんどんアイデアを出していけることが大切です。
また、技術部は出張が多い部門です。機械を納めるお客様は国内だけでなく、世界中にありますので、海外出張もあります。もちろんそれはしんどい部分もありますが、その土地土地の美味しい食べ物や人、言葉、文化などに触れることができます。これは普通に社内で働いているだけでは出来ない経験ですから、そういったものを楽しめる人には向いていると思います。
Q3:入社後の研修はどうなっていますか?
A3:1年間は組立現場での研修で、機械の基礎を学んで頂きます。技術部の仕事をするにあたって必要となる道具の使い方を覚えて頂くことも目的の一つです。また、技術部は機械のプロである製造部と連携していかなくてはならないので、製造部で研修を積むことで、製造部のことをよく知り、コミュニケーションを密にすることも大切だと考えています。
現場研修の後は、まず塑性加工について学んで頂きます。それと平行して、フォーマーの運転技術も覚えて頂きますが、機械操作だけなら3ヵ月もあれば習得することができます。ただ、技術部は、単に機械を運転するだけではなく、車で言うテストドライバー的な役割があります。機械に悪いところがあればそれを発見して、どうすればよいかも考えて、製造部、設計部にフィードバックしなければなりません。それができるようになるまでには最低でも5年くらいはかかります。機械もどんどん進化していきますから、常に勉強が必要です。
Q4:就活中の学生さんに向けてのメッセージをお願いします。
A4:最近理系離れが進み、ものづくりに興味を持たない若い人も増えていると聞きますが、日本はものづくりで発展してきた国です。ものを作る楽しさ、お客様に製品を納めて満足していただける喜びといったことが味わえるのはメーカーの醍醐味です。そこに興味を持ってもらえるとうれしいですね。

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