Dirty Oil Detector
フォーマーを円滑に稼働させるには、潤滑油・冷却油が非常に重要な役割を担っています。オイルが劣化したり、異物の混入によって配管に詰まりが発生すると、本来必要な吐出量を確保できずに焼き付きが発生することもあります。
しかし、見た目や使用期間だけではオイルの汚れ度合いはわかりません。試験機関に依頼して成分分析するといったことも行われていますが、コストや時間がかかります。
そこでサカムラではオイルの汚濁度を透過分析して数値化し、その数値を基に新しいオイルの補充や交換タイミングを把握する Dirty Oil Detector (DOD) の開発に取り組んでいます。
Dirty Oil Detector

1.検出油を採取する


検出油は稼働中のフォーマーのオイルタンクを開け、オイルが循環している部分から採取します。
気泡は汚れと誤検知されることがあるため、泡立っている部分は避けます。
Dirty Oil Detector

2.検出液を作製する


検出液はマシン油と検出油を混ぜて作ります。
検出油はシリンジを使用してマシン油に静かに注入し、泡立たないように攪拌します。
攪拌後は検出用の容器に静かに注ぎます。
Dirty Oil Detector

3.汚濁を検出する


DODに容器をセットして検出をスタートさせます。
まず、オイルの攪拌を促すために検出ポンプを稼働させ、その間に圧力を調整します。
気泡数が安定して一定数になったら、検出が可能です。
Dirty Oil Detector
Dirty Oil Detector
◆ 650以下:汚濁が始まっています。遠心分離機の清掃頻度を増やしてください。
◆ 600以下:汚濁が進んでいるので新しいオイルを補給して、交換を計画してください。
◆ 550以下:汚濁が激しいので早期にオイル交換を行い、配管詰まりを防いでください。

詳細についてはお問合せください。
Dirty Oil Detector

技術情報